デリバティブとは

株式や為替、債権、資産などの現物価格から派生して価格が決定される商品のことをデリバティブといいます。金融派生商品ともいわれます。

デリバティブの商品には、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがあります。将来のある時点で売買するという予約のようなもので、その時がきたら、あらかじめ決められていた価格との差額のみを取引するところが特徴です。将来における価格変動による損失発生のリスクを避けることが目的です。

それぞれのデリバティブ商品について簡単にご説明します。
１．先物取引
金融先物取引は、金融商品を将来のある時点で売買するという約束をして取引をするものです。通常、予約した場合、予約日に商品の受け渡しをおこないますが、先物取引は反対取引をします。そして生じる損益だけを受け渡します。

２．オプション取引
オプションは、選択権という意味です。ある商品を、将来のある日に、または一定期間内に、あらかじめ決められた価格で売買とする権利を売買することです。オプションの対象商品を原資産と呼びます。また、原資産の予定価格のことを権利行使価格といい、この価格をオプション価格とよんでいます。

３．スワップ取引
スワップは、交換という意味です。同じ価値のものをそれぞれ交換することで、２者間で同じ価値の将来のお金の流れを交換するものです。

ところで、デリバティブのもともとの商品である株式を原資産といいます。デリバティブはこの原資産の価格に依存して決まります。原資産である株式の価格の変動は、市場のリスクです。デリバティブは、市場のリスクを売買しています。

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